NLPの「8つの前提」とは?
こんにちは。しゅんです。
前回のNLPの導入記事では、概要について説明しました。
今回は、NLPの「8つの前提」について紹介します。
これはNLPを学ぶにあたって、まず持つべきマインドのことです。
このマインドをしっかりと持っておくことが、今後テクニックを学んでいくうえで重要です。
では、さっそく紹介していきますね。
もくじ
NLPの8つの前提
NLPには、以下の8つの前提があります。
1.体験するプロセスを変化させる
NLPでは、現実を変えるよりも、現実を体験するプロセスを変化させるほうが価値があると考えます。
「現実を体験するプロセス」とは、とらえ方のことです。
起こってしまった現実自体は変えられませんが、現実のとらえ方は自分でいくらでも変化させることができます。
そして、この能力を磨くことによって、自分の考えや行動も変わっていき、自分で未来を切り開くことができるようになります。
2.コミュニケーションは反応に意味がある
NLPでは、コミュニケーションにおいて、相手の反応は自分がもたらした結果だと考えます。
人と話をする際、相手がポカンとした表情をみせたり、釈然としない顔をしたとします。
そのとき、「この人は察しが悪い人だ」とか「理解力がない人だ」という風に相手のせいにしてしまっては、自分にも相手にもメリットはありません。
自分の伝え方に工夫の余地があるととらえ、どのようにすれば正しく伝わるかを考えるほうがメリットがあります。
NLPの目的の一つに、人と良い関係を築くということがあります。
そのためには、自分のコミュニケーションの取り方を変えることが重要になってきます。
3.認識できることはすべて五感を通して表現できる
周りの環境や自分たちの行動に対して人間が識別できることはすべて、五感を通して有効に表すことができるということです。
前回のNLPの概念の記事で説明したように、人は五感を通じて体験し、言葉で意味付けします。
最初の段階である、五感の使い方自体を変えれば、意味付けも変わってきます。
すると、行動や感情、思考、生理現象も変化します。
また、現在のことだけでなく、将来の目標に関しても五感を使ってイメージすることで自らの行動を目標に近づけていくことができます。
4.変化を起こすためのリソースはすでにもっている
人が変化を起こすためのリソース(資源)は、すでにその人の中にあるということです。
我々は、変化を起こそうとするときには、新しいものを追加することが必要だと考えてしまいがちです。
しかし、NLPでは、変化に必要なリソースはすでに本人が持っていると考えます。
リソースとは、例えば、知識、技術、経験、お金、時間、人脈といったものです。
変化を起こすときや問題を解決するときには、気が付いていないだけで、リソースはすでに自分の中にあると考えましょう。
5.地図は領土ではない
「地図」とは頭の中で描いているイメージのことであり、「領土」とは現実の比喩です。
物事のとらえ方は人それぞれであることは、何度も説明してきました。
つまり、同じ現実を体験しても思い描くイメージは人によって違います。
物事には、概念も含みます。
例えば、夫婦で「<良い家庭>を作りたいね!」と誓い合ったとしても、夫にとって<良い家庭>とは、「父親は仕事に行き、妻は家の管理をし、子供は休まずに学校に行くこと」かもしれませんが、妻にとっては「家族が隠し事なく、お互いの体調を気遣い、笑いが絶えない一家団欒のこと」かもしれません。
地図は領土ではないことを認識していれば、相手へのコミュニケーションの仕方も変わってきますし、人間関係も良くなります。
6.内と外の反応が適切か問う
人の持つ肯定的価値は一定です。問うべきは、その人の内側と外側の反応だということです。
例えば、仕事でミスをしたという場合を考えます。
内側の反応としては「自分はダメなやつだ」「注意力がない人間だ」「人の役に立っていない」というのがあると思います。
外側の反応としては「ミスをして他の仕事がほったらかしになっている」「迷惑をかけた人に謝っていない」というのがあります。
これらの反応は、仮に改善しなくても自分の価値とは無関係です。
しかし、内側や外側の反応が自分の望む結果でないのならば、NLPを用いて改善していけばよいのです。
7.すべての行動には肯定的な意図がある
すべての行動には、それを起こさせる肯定的な意図があり、また、すべての行動にはその価値を生かせる状況があるということです。
例えば、やらなければいけない仕事をずっと後回しにしているとします。
これは一見するとマイナスの行動に見えます。
しかし、潜在的には「仕事を抱えているということを周りの人にわかってほしい」という気持ちがあるのかもしれませんし、また「ぎりぎりになってから集中して間に合わせる快感をまた味わいたい」と思っているのかもしれません。
自分に行動を起こさせる肯定的意図に目を向ければ、自分への理解が深まります。
肯定的意図が「人に自分の状況を分かってほしい」「集中して仕事をしたい」ということであれば、より適切な手段を選択していけばよいのです。
8.あらゆる結果と行動は失敗ではない
あらゆる結果と行動は失敗ではない、もっといえば、すべての結果と行動は成功だということです。
NLPでは、うまくいかなかった結果も失敗とはとらえず、次のステップへのリソースと考えます。
もちろんリソースとするためには、仕事のミスを失敗ととらえて終わりではなく、そこから何かを学んで次にどう生かすのかを考えることが大切です。
おわりに
いかがでしたか?
今回の記事では、NLPの「8つの前提」について紹介しました。
今後、具体的な手法を学んでいくうえで重要ですので、何回か読み返して頭に叩き込んでおいてくださいね。
NLPには、とらえ方を変え、行動を変えていく具体的な手法がたくさんあります。
楽しみにしていてください。
それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました。